気がつけばもう2019年!!
東京オリンピックが来年にまで迫ってます!
どんな盛り上がりを見せてくれるんでしょうね。
楽しみだなー!!!
最近はすっかり忘れ去られていますが、以前は東京オリンピックの赤字問題が話題になっていましたね。
東京都知事の小池百合子さんがおかしなことを言い出したこともあり一時期は注目を集めた問題ですね!!
復興五輪って言ってたのにめっちゃ国民に負担かける気やないかーい!
では来年の東京オリンピックの前に赤字問題についておさらいしてみましょう!!
東京オリンピックの赤字問題
当初の予算
当初は元政治家の猪瀬直樹氏が東京五輪は世界一金のかからないコンパクトオリンピックだと言っていましたね!
誤解する人がいるので言う。2020東京五輪は神宮の国立競技場を改築するがほとんど40年前の五輪施設をそのまま使うので世界一カネのかからない五輪なのです。
— 猪瀬直樹/inosenaoki (@inosenaoki) July 27, 2012
そして当初の予算は通信インフラ整備や施設の建設、改修等で4887億円、競技場や大会の運営費等で3412億円、
計8299億円の予算でした。
しかし8299億円の見込みに対し後日、実際にかかると分かった費用は
3兆円です。
3兆円!?
ファッ!?
当初見込んでいた建設費用は3831億だったのに対し、数ヶ月後には1兆3500億円かかることが判明しました。
この時点でヤバすぎる…
さらに高速道路に設置する選手の輸送レーンや、施設の土地賃料などが積み重なり費用はどんどん膨らんでいきました。
ちなみにパクリ問題で話題になったはエンブレムも再発表会やら制作費で1億1750万円かかりました。
コンパクト五輪はどこに行ったのか……
東京オリンピックは赤字なのか
これに関しては諸説ありますが私は間違いなく赤字だと思っています。
まず費用3兆円に対し放映料、スポンサー料、チケット代などの回収額は4500億円の見込みです。
直接的な回収費はたったこれだけです。15%も回収できません。
オリンピックを見に来た外国人が観光したり、日本を好きになってまた観光に来ると主張している政治家もいますが、
1度日本にきた観光者がまたすぐ翌年も来ると思いますか?
毎年来るなんてガチの日本オタクくらいしかいませんよ。
多くても5年に1回じゃないですか?
むしろ海外旅行に行ってそこが良い国だとしてもまた行きますか?
「楽しかったなー」
で終わりですよね。次の海外旅行は行ったことない国に行きますよね?
この理論だと回収に何年かけるつもりなんでしょうね。
オリンピックでの外国人観光客の経済効果なんてオリンピックの開催中だけですよ。
一部のオリンピック関連企業は儲かりますが、ほんとにごく一部です
固定赤字について
東京オリンピックに向けて新設した6つの会場のうち5つはオリンピック以降の維持費は赤字で完全な不良債権になる予定です。
・有明アリーナ +3億5600万
・アクティクスセンター −6億3800万円
・海の森水上競技場 −1億5800万円
・カヌー、スラローム会場 −1億8600万円
・大井ホッケー場 −9200万円
・夢の島公園アーチェリー場 −1160万円
トータル −7億2960万円です。
もちろんこの7億円の赤字は税金から賄われます。
競技場の他にも宿泊施設やテロが起きそうな建物の改修など、建設関係に多額の費用を割いています。
これらのほとんどはオリンピック後には不要となります。
既存の競技場やスタジアムが全く使えないなんてことは有り得ません。
僅かな期間のためだけにこんなに施設を作る必要があったのでしょうか…
原因
なぜこんなとんでもない試算ミスや問題が続いたのでしょう?
それは責任の所在が不明だからだと思います。
東京五輪の運営には
・東京都
・オリンピック組織委員会
・日本オリンピック委員会(JOC)
・日本パラリンピック委員会(JPC)
と4つの組織が携わっていますが、この中での最終決定権力者が決まっていません。
つまりは実質的なトップが不在のまま東京オリンピックを運営しているのです。
これの何が問題かというと。
普通の企業なら新しいプロジェクトを始めるときほプロジェクトリーダーがいて
リーダー「こうすれば良いんじゃないか?部下達よ!この方針で動くんだ!お前はあれ!お前はこれをこの結果が出るようにやれ!」
部下「へい!」
って感じで進めていきますよね。
プロジェクトの責任はリーダーにあるため、リーダーは失敗しないように色々考えてそれを部下に割り振っていきます。
うまくいかないときは、
リーダー「なぜ予算通りにいかないんだ…お前はあのデータを集めろ!お前はこのデータだ!」
部下「やってきましたー!!」
リーダー「よし!ここから原因と対策を考えるぞ!なるほど!ここがダメだったのか!ならこれからはコレをこうしていこう!お前はこれからはコレをやるんだ!」
部下「へい!!」
と問題を解決していきますが、トップがいないと物事が全く進みませんし、責任をとらされる危機感がないのですべてがなぁなぁで進みます。
A 「会議始めまーす。なんかこれやばいっす。」
B「ほんとだ…ヤバいっすね。なんでだろ?」
C「とりあえずどうしたらいいんだろう?」
D「皆次の会議までに原因考えてみようよ」
E「zzzzz…」
会議後
一同「原因分からんなー。でも誰かが対策見つけてなんとかなるだろ!!」
次の会議
A「みんな原因分かった?」
BCD「シーン…」
B「原因分からないんじゃ対策もできないね」
C「また次の会議までに皆で考えようよ」
E「zzz…」
と大学生のサークルのように不毛な会議と時間だけが過ぎて何も解決しないままどんどん問題が膨らんでいきます。
極端な例で表しましたが、トップがいるのといないのではこのくらい変わります!!
人が仕事を本気で頑張るのは
成果を出したいorやらなければいけない責任がある
のどちらかしかないのです。
トップ不在による曖昧な責任所在が今回の大赤字問題を加速させたのだと私は思います。
赤字問題については思うところがありますが、東京オリンピック盛り上がって欲しいですね!
2020年が楽しみです!
では!