【池の水全部抜く】が霞ヶ浦水系の前川で行われる・・・人間による理不尽な虐殺か?※後日中止になっ・・・てなかった!!

池の水全部抜く ポイント紹介

 

先日、ジャッカルのプロスタッフ【馬場拓也】さんのツイッターでこんな投稿がありました。

テレビ東京の『池の水全部抜く大作戦』の次回ロケ地に霞ヶ浦水系の前川が決定したとの話を聞きました。
10月13日にプール前から道の駅までのエリアを行うようで、土嚢で塞き止めて実施するようです。
しかし、その事は近隣の飲食店やコンビニ、釣具屋等のサービス業者には一切説明もなく、内密に企画 が進んでいるようです。 先日の台風で多くの魚の命が失われた湖に、一定の区間だとしても次は人間の手によって・・多くの命が犠牲になります。 魚が減れば釣り客も激減し、近隣のサービス業者の収益にも影響が出ます。 しかし決定事項、番組を止める事は出来ないかもしれません。
詳細はこちら↓↓
 
 

 

 

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【池の水全部抜く】が霞ヶ浦水系の前川で行われる・・・人間による理不尽な虐殺か?

霞水系の流入河川である前川の一部でテレビ東京の池の水全部抜く大作戦のロケが行われる様です。

前川はカバー撃ちが大好きで霞水系に通っている私には外せない大好きなポイントです…

 

前川での釣行期はこちら↓↓

 

 

とても悲しいです。

外来種問題は今に始まったことではありませんし、各自治体の駆除の方針にとよかく言うつもりはありませんが、この【池の水全部抜く大作戦】については思うところがあります。

私はバスアングラーなので少し偏った意見になるかもしれませんが思ったことを素直に書いていきます。

霞ヶ浦でやる必要があるのか

 

ここで覚えて頂きたいのが外来生物法とはあくまでも特定外来種の移植が禁じられているだけであり、殺さなければいけないという訳ではないということです。

釣り人が釣った後のリリース禁止かどうかは各自治体の条例があり茨城県でも移植が禁じられているだけで特にリリースは禁止されていません。

つまり茨城県にある霞ヶ浦水系では特に駆除を進めている訳ではなく、外来種が存在すること自体は容認されているのです。

琵琶湖を有する滋賀県などのリリース禁止の条例がある県や個人が所有する池、沼で密放流された場合は駆除活動が起きても仕方のないことだと思います。

しかし今回は霞水系です。リリース禁止条例は適応されていない地域で外来種駆除を行って誰が喜ぶのでしょうか?

HP によると番組の趣旨はこうです。

危険生物に悩まされる近隣住民のSOSに出動!

【危険生物に悩まされる近隣住民のSOSに出動!】

とありますが、本当にSOS を出した人がいるのでしょうか?

霞水系で外来種の繁殖で困る人がいるとしたら、バスやアメリカンキャットフィッシュの餌となるワカサギやテナガエビの漁師さん達です。
その漁師さんからSOSが出たとしたら駆除すべきなのは本湖です。前川の川幅の細い一部なんて漁は行われていませんし、今回駆除対象となるエリアは運動公園があるだけで川沿いの民家も少ないです。誰も困っているはずがないのです。

すなわち今回、霞水系が選ばれた理由は近隣住民からのSOSではなく番組がなんとなくで選んだからではないでしょうか?

近隣住民への影響

 

 

ババタク氏のTweetでは近隣の店への説明は一切ないと書いてあります。

池の水全部抜く、のロケが実施された場合釣り人という客が来なくなる為、最も影響を受けるのは近隣の店舗です。
霞ヶ浦近辺には釣り人でもっている飲食店や釣具屋さんがたくさんあります。程度は不明ですが少なからず悪影響を受けるはずです。

番組、もしくは許可を出した行政が近隣への説明をし了承を得てから実施するのがスジだと思いますが…

 

在来種の死亡問題

ネットでこの様な書き込みを多く見かけます。

 

テレビ東京の人気番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」の撮影が行われたイベントで、主催者および番組側の不手際により、池の魚が「大量死」する事態が起きていたとの報告が、複数の参加者から出ている。
   問題のイベントは、2018年2月18日に岐阜県笠松町で行われたもの。参加者の話によれば、現場では捕獲した魚を一時的に保管しておく容器が不足しており、酸欠などで死ぬ魚が続出する状況だったという。

 

 

水を抜いて在来種を捕獲したものの保護する環境が整っておらず多くが死亡しているそうです。
専門家がいないというのも命を扱う番組としては有り得ないことですね。また、一般の参加者への指導も全く行き届いてない様です。

真偽の程は分かりませんが、池の水を抜く過程で在来種が多く死ぬということは間違いないと思います。

台風15号の後、新利根川で魚が大量死する事件が起こりました。

 

 

私も見に行きましたがブラックバスの死体はほぼ見えずいているのはハクレンとフナの死骸ばかりでした。

死因は台風により水中の泥が巻き上げられエラに詰まることで呼吸ができずに酸欠になった。ということです。
ブラックバスの死骸が見当たらなかったということはフナの方が泥による水質悪化には弱いからです。
池の水を抜く過程で間違いなく同じような現象が起こり酸欠死する在来種が多発するでしょう。
ネットにも酸欠状態の魚が多発すると書いてありますね。
一度水を抜けば水質の変化は免れません。
魚に大きなダメージを与えることは間違いありません。

外来種の駆除と言いながら在来種も大量に殺す番組の在り方には疑問を感じます。

 

前川の水を抜いて意味があるのか

 

そもそも前川は閉ざされた池ではなく川です。

鰐川と繋がる河川なので外来種を駆除したところでまた鰐川や駆除範囲外の上・下流から入ってくるだけです。それに前川全域ではなく川幅が狭くなっている一部で行う様ですしね。

1年もせずに元の状態に戻るでしょう。
前川の水を抜いたところで水質を変えてしまうだけで全く意味はありません。

 

以上が私の意見です。

どう考えても真剣に環境を考えての番組ではなく、いたずらに人間の好奇心で自然をいじくり魚を殺すだけの番組としか思えません。
番組には近隣の子供達も協力するとありますが、大人達が命を粗末にする様子を見せるべきではないと思います。

そもそも人間が舗装し、行政が予算を使い切る為に護岸を壊した後にまたコンクリートを流して護岸を作るなんてことをしているのですから元の生態系なんてとっくに壊れています。

人間が自然に手を加えてからも、ブラックバスが移入されてからも何十年も経っています。
もうどう足掻いても人が手を加える前の自然には戻りません。
今の生態系がこの時代の自然な生態系だと受け入れて、今ある自然を大切にしていくべきではないでしょうか。

こうして命について考えてみて、私もバス釣りというブラックバスに人間のエゴで負担をかける野蛮な遊びをしていますが、釣り上げた魚は丁寧に扱おうと改めて思いました。

この番組、世間も命の大切さについて改めて考えることが必要ではないでしょうか。

 

後日、市に多くの抗議が相次いだ様ですが、今のところロケの実地は覆らないようですね・・・

 
※後日ロケ日と台風が重なりなんとロケが中止になりました!!

 

これで相変わらずのカバー天国の前川を楽しめますね。

 

と思いましたが結局やるようです・・・

※放送日は2019年12月1日午後6時半からです。

 

 

では!

 

 
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