GWやお盆など大型連休になると他県ナンバーでごった返す霞水系。中には
初めて霞ヶ浦に来たぜ!!
って人も多いはず。
でもね、霞水系って広すぎて初見殺しなのよね・・・。
初心者向け霞水系の周り方。ポイント紹介
皆さん初場所に期待を膨らませ、釣れる気マンマンで来るのでしょうがところがどっこい。大抵は広大な霞水系で路頭に迷い、何をすればいいのか分からず途方に暮れ、何か美味しい物でも食べてこうよ。的な慰め会に発展するのです。
そしてガソリン代と貴重な休みを無駄に消費して帰路につくのです。
なので今回はそんなアウェイバサーの為に独断と偏見で霞水系の周り方を紹介していきます。
本湖、本流、流入、閉鎖水域どれがいいん?
霞水系をジャンル分けすると
・本流
・流入河川
・閉鎖水域
に区分されます。ざっくり説明していくと
霞ヶ浦本湖、北浦本湖
バスの密度が薄い上に広大すぎて露頭に迷います。間違いなく上で区分した中では最も釣れないエリア。
しかしアベレージは40cm超えで釣れるバスは体高があり、いかにも悪そうな霞バスです。
特徴としてはとにかく浅い。岸際は30cm程度のドシャローも多いため減水すると魚がショアから姿を消します・・・。水深のあるポイントを知ってる人は良いのですが霞水系初心者は減水時の本湖は避けた方がいいかと・・・。
難しいですが霞ヶ浦本湖、北浦本湖のバスは価値ある高級ブランド品、最高のロマンが詰まってます。流入に比べると魚がフレッシュなので釣られた傷が少ないのも特徴です。
霞本湖の釣行動画↓↓
北浦本湖は霞ヶ浦本湖より多少アベレージは下がりますがブレイクが近いので霞ヶ浦本湖よりもショアラインに魚が多いです。また岬とワンドが連続していて湖流が当たる場所がはっきりしているのでポイントも絞りやすいです。湖の幅も狭く橋が多いので移動も霞ヶ浦よりも楽です。・・・がその分人も多く霞ヶ浦よりテクニカルな印象。
最近はバスが不調気味でシーバスの方が釣れるとかなんとか…。
北浦本湖の釣行動画↓
ロマンを求めるドM野郎は本湖に挑む価値あり!
本湖で釣るにはフィーディングで岸際に魚が入ってくるタイミングと場所を当てられるかどうかです。
北利根川、鰐川などの本流
本湖よりは魚影が濃く釣りやすいですがアベレージは多少下がるイメージ。水深もあり常陸水門の開閉で水が動くので状況に合わせて釣りを組み立てるのがとても面白いです。
霞水系らしいカバーやマンメイドストラクチャーにハードボトムとロケーションが豊富なので撃ち、巻き、フィネス、沖の釣りなど色々な釣りを楽しむことができます。
当然、本湖よりもブレイクが近いので減水時も魚が岸から届く範囲にいます。それもあって減水時には本湖よりも魚を触れる確率が高いです。
夏場も水温が高い本湖が鬼門になるので、大場所で釣りたいって方は本流がオススメです。
北利根川と鰐川の釣行動画↓↓
流入河川
霞水系の最大の魅力とも言える無数の流入河川。普段しょぼい市街地系フィールドで釣りしているバサーなら狂喜乱舞する様な草が生い茂る自然な風景から垂直コンクリート護岸まで様々なロケーション。霞水系某王子のロケで映るあの風景です。
夏は流れがある流入河川にバスが入り込むので6月以降は圧倒的な威力。夏に遠方から来て確実に魚を釣りたいなら本湖よりは流入河川をオススメします。確実に魚はいるもののプレッシャーも高いのでアプローチが重要ですが。
ちなみにサイトするなら北浦流入。蔵川とか雁通川とか。
回り方としては1つの流入河川で粘るのではなく流れがある川、水が良い川を探してランガンしていくのが吉。
流入河川【花室川】での釣行動画↓↓
ちなみにGWやお盆などの人が多い時期はバスプロのロケでよく映る川ランキング第一位の【掘割川】はマジでオススメしません。よっぽどサイトが得意だったり腕に自信がある人はいいですが・・・
人が多すぎて地獄・・・
閉鎖水域
【前川】や【横利根川】といった水門で閉鎖され魚の出入りが少ないエリア。
ぶっちゃけ1番魚が釣れるのはここです。
だって確実に魚がいるんだもん。
広大な霞水系では魚を探せるかどうかが釣果を左右しますが閉鎖水域は確実にそこに魚がいます。イメージとしては川の形をした野池です。
魚を探すというプロセスをすっ飛ばして食わすプロセスに入れるのは絶対に魚を釣りたいって方には大きなアドバンテージです。
もちろん人気なのでプレッシャーは高いのですが霞水系の閉鎖水域はカバーが豊富なのでそこまで極端なライトリグに頼らなくてもなんとかなるイメージ。閉鎖水域でデコ逃れしてから本湖や本流に出るのもありですね。
※もちろん厳しいときはとことん厳しいですが・・
閉鎖水域の前川の釣行動画↓↓
霞水系の回り方
では次が本題、霞水系の回り方です。霞水系にエントリーするには基本的には
・圏央道の稲敷or稲敷東インターチェンジ
・東関道の潮来インターレンジ
からなのでそれぞれの周り方を紹介します。
常磐道 桜土浦インターチェンジから
霞ヶ浦本湖の西側からのアクセスになります。オススメは土浦周辺から霞ヶ浦本湖を南下(反時計回り)していく周り方です。
時計回りの方向(北上)に行くとポイントはいくつかあるものの護岸とドッグ、水門が続く単調な景色です。テトラや【一の瀬川】は良いポイントですがそれ以外はパット見ではポイントが分かり辛く初見殺し。ましてや東浦までロングドライブなんか決め込んだら潰しが効かないうえにそもそも東浦の難易度が高い。
なので反時計回りに下って行きましょう。
本湖狙いであればアシやストラクチャーが絡む水門をメインに攻めていき、流入なら【花室川】、【桜川】といった比較的規模が大きく、分かりやすいカバーがある川を攻めていきましょう。
そのまま下れば後述する圏央道コースも回ることができます。
ちなみにこのエリアではメディアで良く紹介される土浦港が有名ですがここは一切オススメしません。釣りメディアでは
【桜土浦インター、もしくは土浦駅でおりて土浦港に行こう。初心者も安心して釣りができる土浦港!】
的なことを書いていますがあんなメディアは滅んだ方が良いです。
霞水系でよく言われる
バス<人
この図式が最も当てはまるのが土浦。確実にバスはいるもののプレッシャーは最高クラス。アングラーが立ち並ぶ中で誰が当たりクジを引くかのゲームになってしまいます。
そもそも霞ヶ浦に来てまで人混みの中で釣りをしたくない。
ライトリグの釣りが得意な人なら楽しめるかもしれません。
足場が良く有料駐車場も完備しているのでメディアとしては紹介したいのでしょうが。
紹介するほど路上駐車も増えている気が…。メディアが悪いのではなくモラルのないバカが100%悪いのですが。土浦旧港に行く人はこのあたりが釣り禁止なので気をつけてください。
土浦周辺で釣りをするなら土浦4大河川の【桜川】、【新川】、【境川】、【備前川】からその日に雰囲気が良い川を選ぶ方が無難かと。
圏央道 稲敷インター 稲敷東インターコース
霞ヶ浦の西岸・南岸と言われるエリアからスタートになります。
霞ヶ浦南岸の詳細なポイントこちらの記事でまとめていますのでご覧下さい。
本湖は【古渡】、【西ノ洲】などブッシュが多いエリアですが水深が非常に浅いので平水位ではポイントを知らないと本湖はなかなか厳しいかと。
※一見良さげなブッシュですが増水時以外はほぼ釣れない
このエリアで外せないのが【小野川】です。地形変化に富んでいて霞ヶ浦南岸の中では魚影が濃い小野川筋は霞水系初心者でもチャンスが多いエリアです。上流部は入れるポイントが限られているので大きくベンドしている河口の橋周辺が狙い目です。
このあたりで釣っている動画は↓↓
本湖なら【和田岬・和田ワンド】周辺も良いポイントなのですが連休は竹下通りかってくらい人がいるので空いてたら入るくらいでいいかと。岬側は東の風が吹くとベイトが寄りますし、ワンド内は荒れにくくスポーニングエリアです。
個人的には西ノ洲の【北水路】や【南水路】といった閉鎖水域とその周辺の水路群といった確実に魚がいるポイントがおすすめです。中小規模で釣りしやすいですし、アシが生い茂っていて霞ヶ浦的な雰囲気が楽しめます。詳しいポイント紹介や動画は下記の記事をご覧ください。
※西ノ洲南水路の動画↓↓
このコースの周り方としては小野川、西ノ洲水路群から東に周っていき東関道北利根川の方面に行くのが吉かと。H1グランプリで有名な新利根川もありますし。
大山スロープなんかも良いポイントですが休日はウエイクボートの人が多く釣りができないので、本湖が大荒れになった時に石積みをチェックするくらいでいいと思います。
東関道 潮来インターチェンジ
ぶっちゃけここが1番オススメの周り方です。
霞水系屈指の人気閉鎖水域である【前川】、【横利根川】というデコ逃れポイントがある上に霞ヶ浦のアウトレットの【北利根川】、北浦のアウトレットの【鰐川】にエントリーができます。水の動きがある本流は本湖よりも水が悪くなりにくく特に夏はオススメです。水深がありブレイクラインも近いのでオカッパリから届く範囲の魚影も濃いです。
※前川でサクッと40UPを2本釣る動画↓↓
他にも本湖よりは狭い分魚を探しやすい【与田浦】や【外浪逆浦】、そこに流れ込む流入河川を攻めることができます。
与田浦周辺だと
八筋川と与田浦水路がアベレージは小さいですが魚影が濃くておすすめです。
本湖は霞ヶ浦、北浦どちらも下流側から攻めることができるので比較的魚を触りやすいミニマルなエリアで釣ってから本湖、本流エリアに出たり流入河川を周るという流れで霞水系を最大限に楽しめるかと。
東関道エリアからアクセスできる霞ヶ浦本湖では境島の石積み、北利根川とのインターセクションあたりがアクセスしやすく実績もあります。北浦であれば水原か神宮橋周辺、八幡ワンド、蔵川ワンドあたりが鉄板です。
本湖、本流、流入河川、閉鎖水域の全てを周れて選択肢が多いので初めて霞水系に来た方には特におすすめです。
東京からのアクセスは土浦方面に劣るけど霞水系の魅力を最大限に楽しめるエリアです。
今だに僕も全域を回りきれていない霞水系ですが、全くポイントを知らずに来るとマジで路頭に迷います。広い場所だと対岸が見えないですからねマジで。
なので来る際にはいくつかポイントを予習して最小限の移動距離で済むようにしましょう。
移動時間を少なくする=釣りの時間が増える
ですから。
ポイントに詳しいロコはガンガン長距離を移動してピンを周りますが、ピンを知らない霞水系の初心者がそれをやるとただドライブをしているだけです。
基本的にはポイント間の移動時間を短くするようにしましょう。
霞水系での注意事項
釣り禁止エリアがけっこー分かりづらい
霞水系の釣り禁止エリアは護岸に釣り禁止と書いてあるところとドッグの中、白いポールが建っている間の区間です。書いてあるところは良いのですが、ポールの方はまぁまぁの初見殺し。なんとなく運転してたら気づかないこと多いです。釣りしてて
「ここ人少ないなー」
って思ったら釣り禁止エリアの可能性大なのでポールを探してみましょう。釣り禁止エリアを貼っておきますので行く前に確認してください。
釣った後に釣り禁エリアだと分かったらドヤ顔でSNSに投稿できませんよ。
釣り禁止だと分かっていて釣りする様なヤツはただの外道です。モラルもクソもないしたぶん悪人面&貧乏面でみすぼらしいです。自覚は無いかもしれませんが絶対に嫌われ者です。そう思われたくなければルールは守りましょう。
根がかりがヤバい
霞水系と切っても切り離せないのが根がかり。バス釣りの永遠のテーゼと言っても過言ではない。
霞水系の凶悪な根がかりの前ではクランクベイト如きの障害物回避性能など無に等しいです。チャリや捨て石くらいならかわいいもので、捨て網やロープといったラスボス級がスライムかってくらい増殖してます。
霞水系の釣り=根がかりとの闘いです。
ハードベイターの方はルアー回収機を用意しましょう。2.3個回収したら元取れますので。持っていかないと絶対に後悔します。
大体のポイントが車で近くまで行けるのでスティックタイプのルアーリトリーバーを車に積んでおくのもアリです。
長靴とコイツがあれば浅い霞水系では大抵の根がかりを回収できます。
メジャーポイントでプラグ投げ倒そうってもんならガソリン代よりもロストしたルアーの方が高くつく可能性すらあります。
ラインはいつもより太めがマスト。
ネットの情報を信じるヤツは釣れない
こんな紹介記事を書いてる僕が言うのもなんですが、ネットの情報は鵜呑みにしてはいけません。
霞水系は非常に浅いのでわずかな風や水位変動で状況がコロコロ変わります。
女心どころかイマカツの言ってること2歳児の機嫌くらいコロコロ変わります。
YouTubeの動画やブログはその日にそのポイントが釣れる場所だっただけで貴方が行く日に釣れる場所ではありません。
それよりもその日の風や水の動き、ベイトの有無で判断していった方が間違いなく釣れます。
バス釣りの魅力ってそーゆーところだしな。
GWは鬼門
茨城県は新潟県に次ぐ日本屈指の米所。
当然、霞ケ浦の周りは田んぼだらけですし多くの水門や流入河川は田んぼと繋がっています。
そしてGW 頃に行われる代掻き(田んぼへの水入れ)
こでがマシでヤバイ。
大量の農薬と濁りが霞水系に流入するのですが、どれくらいヤバイかというと
魚が大量死します。
活性が下がるとかそんなレベルじゃねーぞ。
当然釣りの難易度はめちゃくちゃ高くなるのでGWに霞水系に行くなら代掻きの影響が少ない閉鎖水域を事前に調べていきましょう。
それでは注意事項に気をつけて楽しい霞水系釣行を。