釣り具界の2大巨頭であるダイワとシマノ。
昔はシマノ優勢でしたが今はダイワの急成長でバス用リールの人気は完全に互角となりました。
初心者の方は

シマノとダイワ何が違うの?

どっち買えばいいの?
って迷っている方も少なくないと思うので、今回はシマノとダイワのリールの違いについて初心者向けに解説します。
シマノとダイワのベイトリールの違いを徹底解説!
ダイワとシマノのベイトリールの最も大きな違いはブレーキシステムです。まずは両メーカーの比較の前にシマノの遠心ブレーキとダイワのマグブレーキについておさらいしましょう。
シマノの遠心ブレーキ(svs)とは
シマノの遠心ブレーキ、svsやsvsインフィニティと言われるブレーキシステムはサイドプレートを開けるとこの様にブレーキシューがついています。
このブレーキシューがキャスト時の遠心力によって外側に移動し、擦れることでブレーキがかかります。
このシューが機種によって4つだったり6つだったりするわけですが、このシューを何個ONにするかでブレーキの強さが変わります。

分かりにくいけど左上のシューがONになっているよ!
つまりキャストの回転速度が早い初速の時にブレーキが強くかかり、回転が弱くなる後半につれてブレーキが弱くなるシステムです。
機種によっては外側にダイヤルが付いていてシューでブレーキを設定した後に更に微調整ができるものもあります。
ダイワのマグブレーキとは
ダイワのマグブレーキはリールの外側についているダイヤルでブレーキの強さを設定します。
磁石によって一定のブレーキがかかる為、キャスト時の立ち上がりから着水まで均等にブレーキがかかり続けます。
両メーカーのブレーキシステムを説明したところでダイワ、シマノそれぞれのメリットの説明です。
シマノのベイトリールのメリット
飛距離が出る
やはりシマノの最大の武器は飛距離です。
シマノの遠心ブレーキというのは上述した様に後半につれブレーキが弱くなるのでルアーの失速が少なく飛距離が伸びていきます。また、ピッチングなどの初速の付きにくいキャストでもルアーが浮き上がらず低弾道なキャストが容易です。
さらにDCブレーキというブレーキを電子制御するシステムを搭載したモデルはさらに圧倒的な飛距離が出ます。
ダイワのリールもTWSなど飛距離を出す為の工夫がされていますがシマノの遠心ブレーキの伸びには劣ります。この圧倒的な飛距離と爽快なキャスト後半での伸び感がシマノのベイトリール最大の武器です。

遠投するならやっぱりシマノ!!
巻き心地が良い
シマノは釣具メーカーであると同時に大手自転車部品メーカーでもあります。
故にギアなどの部品が高品質でシマノのベイトリールはスムーズでシルキーな巻き心地です。
リールで違和感を感じ取る巻きの釣りでこのシルキーな巻き心地は大きなメリットになります。
使っているうちに発生するシャリシャリ感もシマノの方が出にくいです。
糸巻き量が多い
飛距離が出るシマノはやはり糸巻き量が多いラインナップが充実しています。
軽量ルアーに対応する為に年々、浅溝スプール化していますがそれでもダイワよりは糸巻き量が多いモデルが目立ちます。
ダイワのバス用リールで糸巻き量が多い機種としてはジリオン10やスティーズSV TWのハイギア仕様が34mmスプールで14lbが90m巻けます。
それに対してシマノは14lb90mを基準として、遠投モデルのアンタレスDC MDはスプール径38mmで14lbが145m。DCブレーキ搭載でないバンタムMGLもスプール径が34mmで14lb110mと抜群の糸巻き量を誇ります。
剛性感が強い
シマノのリールはガッチリとして堅牢性を感じる作りになっています。
従来は組み合わせるサイドプレートなどのボディパーツを一体成型にしたコアソリッドボディのバンタムMGLを始めとして全体的に重量があり剛性感を感じるラインナップが多いです。
バス以外の大型魚を釣る場合やビッグバスレイクがホームの人も安心して使えるのがシマノのベイトリールです。
ダイワのベイトリールのメリット
バーサタイルに使えてストレスフリー
ダイワの真骨頂ともいえるSV(ストレスフリーバーサタイル)スプール。このSVスプールが登場してからダイワの勢いは留まるところを知りません。
このSVスプールを簡単に説明するとめちゃめちゃバックラッシュしにくくて軽量ルアーもキャストすることができるという魔法のスプール。
初心者でもスキッピングがやりやすくバックラッシュし辛いです。
なんならブレーキ強くすればノーサミングでもできる
SVスプール搭載のリールは小型シャッドやスモラバからビッグベイトといった殆どのルアーをキャストできる上に、糸巻き量を少なくすればベイトフィネスの領域にすら踏み込めます。

SVスプール出てからベイトフィネスの出番減ったわ
限られたタックルでの釣行を強いられるオカッパリでは最高の味方です。

軽量
ガッチリして剛性感があるシマノに対してダイワのリールは軽くてアングラーへの負担が少ないです。
キャスト数の多い近距離戦では軽いリールは大きなアドバンテージです。1日やり通したときの疲労感が重いタックルとは全く違います。
それにタックル全体が軽量化することでシビアなアタリを感じ取れるというメリットもあります。
マグブレーキの設定が楽
サイドプレートを開く必要がある遠心ブレーキに対して外側にダイヤルがついているマグブレーキは設定が楽です。
慣れると1度設定したブレーキから変更せずに多くのルアーを投げれる様になりますが、初心者の方は空気抵抗が大きいルアーや向かい風の時、スキッピングするときはブレーキ設定を変える必要があります。そんな時にマグブレーキの楽さはメリットです。

ダイワのリールはアングラーをダメにする楽さ・・・
軽量ルアーが投げやすい。
airスプールに加えスティーズAIR TWやアルファスAIR TWでは28Φの超小口径スプールなどダイワのベイトフィネスリールはスピニングに肉薄する程の性能になり、はっきり言ってシマノよりもベイトフィネスに関しては上です。


更にはベイトフィネスとSVの間を埋めるというコンセプトのSVライトリミテッドや、5g以下を快適に扱うSVの領域を広げるコンセプトで30Φの小口径スプールを搭載したスティーズAIR TWなど軽量ルアーを扱うリールはダイワが強いです。
もともとSVスプールなど軽量ルアーを投げる技術を追求していた為、この辺はダイワの独壇場でしょう。

BF専用機じゃないSVライトでも1.2gネコくらいなら快適だし・・・
ちなみにSVライトと高感度で軽いMクラスロッドでおかっぱりはほぼ全域カバーできる勢い

ダイワとシマノの比較・おすすめの人まとめ
・飛距離が出る
・巻き心地が良い
・糸巻き量が多い
・剛性が高い
・SVスプールでバックラッシュがし辛く色んなルアーが投げられる
・軽い
・軽量ルアーの使用感が良い
このことから
・遠投する人
・巻物メインな人(巻き心地の良さに加えガッチリしたリールで手元が安定する)
・琵琶湖などのビッグバスフィールドで釣りをする人
ダイワがおすすめな人
・1タックルで色んなルアーを投げたい人
・テクニカルなキャストが多い人
・近距離戦が多い人
なイメージです。
なんかシマノ=琵琶湖 ダイワ=霞ヶ浦みたいになってる(笑)
以上、
初心者向けのダイワとシマノのベイトリールの比較でした。
どっちのメーカーから選ぶか迷っている方は参考にしてください。
では!