バス釣りの代表的なルアーとして投げられまくっているクランクベイト。丸っこくてかわいい見た目とブリブリと強いアクションがいかにも釣れそう…。そしてなんとなくで釣り場に着いてからとりあえず投げるルアーランキングでスピナーベイトと並び上位を独占しているのではないでしょうか。
そんな風になんとなくクランクベイトをサーチベイトとして投げているアナタは既にメディアに毒されています。
クランクベイトってサーチベイトなん?
そもそもサーチベイトの代表格であるスピナーベイトとクランクベイトは全く性質が異なるルアーです。
スピナーベイトはフラッシングによる強い視覚への刺激でバスに追わせて食わせるルアー。バスにルアーを気付かせて食わせるルアーです。
しかしクランクベイトはアングラー側からルアーをバスにプレゼンテーションしてバスがいるピンポイントで強い波動で口を使わせるルアーです。魚をサーチするルアーではなくあくまでもの居場所を絞った上で素早く食わせていくルアーってことです。間違ってたらごめん。
クランクベイトの持ち味はなんと言っても強い水押し。
クランクベイトとスピナーベイトどちらも視覚に訴える要素と側線に訴える要素はありますがクランクベイトの方が水押しによるアピールの割合が大きいです。
ちなみにスピナーベイトはコロラドやタンデムといったブレードの違い、クランクベイトはリップやボディー形状で視覚アピールと波動によるアピールの割合が変わっていきますが。
とにかくクランクベイトは強い水押しで側線に訴えるルアーってことです。
クランクベイトって強いの?
バスがクランクベイトにバイトする時って、【眼の前を突然強い波動のヤツが通り過ぎて行く。】そして反射的に食ってしまう。だと思います。
つまりルアー発見からバイトまでが一瞬の釣り。狙ったピンポイントにクランクベイトを通す一瞬に全てをかける釣りです。
「クランクの強い水押しはバスを呼べるやん。」って言われるかもしれませんが、バスの側線はそんなスカウターばりのサーチ範囲を持っている訳ではありません。せいぜいバスの周り数十センチ〜1mくらいの強い波動しか感じ取れないと考えています。
だってそんなに敏感なら波荒れた時に側線刺激しまくりで訳わからなくなるじゃん。
皆さんもバスの後ろで動かしたルアーをガン無視されて「側線ってほんとにあんの?」って思ったことありませんか?
つまりバスの側線の精度がその程度な以上、波動でアピールするクランクの射程範囲はバスに反射的にスイッチが入ってから冷静になる前に追いつける距離。orバスの側線を刺激できる数十センチ以内
になります。
狭いストライクゾーンにアプローチする為に潜行深度が決まっているシステマチックなクランクベイトが向いているわけです。
幅広使い方ができるスピナーベイトがマニュアル的なルアーならアクションやアピール、レンジが決まっているクランクベイトはオートマ的なルアーですね。
話が脱線しましたが、波動自体は強いルアーですが、魚を寄せるという面では決して強くないルアーということです。
ラトルorノンラトル
個人的にはバスに気づかれずに近づいて急に目の前に現れるヤツってイメージでクランクを使っているのでギリギリまでバスに気付かれないように基本はノンラトルです。ラトルインはよっぽど濁りが入った時や荒れた時にしか使いません。
でもクランクってボトムを小突く音やフックとボディーの干渉音が水中に響いてるはずなのでノンラトルが音がしないと思ってるのは人間だけなんでしょうね。結局どっちでも良いんかな。
結局いつ使えばいいの?
こちらからバスの側を通過させる必要があり、近づいた時に波動で食わせるという性質上クランクベイトが強いのは濁りが入っていてバスが1箇所に依存している時。です。
例えば台風後の濁りで岩盤やリップラップ、護岸など硬いものに身を寄せているときがクランクベイトが最も威力を発揮するとき。
春にクランクが釣れるのは甲殻類食いのバスにクランクの音や波動が聞くというのが定説ですが水温上昇と共に水の透明度が下がり、更にスポーニングの絡みでバスがハードボトムに依存するという理由もあると思います。
と筆者なりにクランクベイトに対するロジックは持っているのですが最近は全然クランクベイト使っていません。オカッパリだとロストするし。
なんだよ!と思ったアナタは画面をそっ閉じ。
では。