突然ですが皆さん!雰囲気バサーっていますよね!大した腕でもないのに写真をカッコよく加工してSNSでドヤ顔する為に高級タックルを買ってるアイツらのことです!
そうです。私です。
19アンタレスを忖度なしでインプレしてみる
てなわけで21アンタレスDCが話題をかっさらってる今頃になって19アンタレスを購入したのでインプレしていきます。
なんで今更19アンタレス
いまから8〜9年前のことでしょうか。私が初めてのベイトリールを買いに行った時、
「何コレめちゃくちゃカッケーじゃん!」
と釣具屋のガラスケースの中にあるアンタレスに心奪われました。さながらトランペットを眺める貧乏少年の様だったと思います。
しかしド初心者が高級品を持つのはなんか恥ずかしいというごくごく当たり前の感覚からダイワのSSSVを買った当時の私。
この当たり前の感覚を失ってくるとマジで釣具屋が魔界になる。
その後1〜2年で釣りから遠のいたので正しい判断だったとおもいます。釣りを辞めた理由はウェイウェイ遊ぶ方が楽しかったから。華の大学生ですし。
社会人になってからは新卒で入った会社がブラックどころか暗黒企業だったので釣りどころではありませんでした。
しかしホワイト企業に転職してバス釣りを再開してからはピカピカ鏡面リール、アンタレスへの思いが強くなり妻からの
「好きな趣味なんだな、我慢してないで買いなよ!」
の一声で購入を決意しました。
マジでいい奥さん。
前置きだけで600文字近く書いてしまいましたが本題のインプレに入ります。
19アンタレスのスペック
細かいスペックはシマノの公式を見てもらうとして
重要なのは
自重 | スプール | 糸巻量 | 価格 |
220g | φ34mm 幅19mm | 12lb:100m 14lb:90m | ¥58,000 |
このあたりの情報。XGは無しです。
実売は¥45,000程度
スペックから見てもかつての重いものを遠くにぶっ飛ばす路線からバーサタイル路線に転換していますね。
Φ37mmスプールからΦ34mmのMGL3スプールになっていることを見れば明らか。
これには琵琶湖系マッチョバサー激怒です。糸巻き量も減ってますし。
アンタレスかっこいいから欲しいけど買ったら持て余すなー。的なライトバーサタイラーは歓喜ですが。
シルキー&剛性感。
釣果に関係ない部分ではありますが巻心地おばけことシマノのフラッグシップだけあり巻心地のはめっちゃシルキー。ヌルヌルっていうかもはや無。繰り返しますが巻心地は巻感でアタリを取るようなよほどシビアな使い方でない限り釣果に関係ないとは思いますが。
そんなにシビアな釣りはしたことないから知らんけど
剛性感もフルメタルボディでガッチリした物を使ってる感はすごいです。
釣果に関係ないとはいえ使い心地を求めるアングラーも多いでしょうからこれは間違いなくアンタレスのアドバンテージ。
飛距離はK点超え
オカッパリアングラーには大事な飛距離はアンタレスらしく抜群。3/8〜1ozくらいのルアーはブラジル届きそうなくらい伸びていきます。
軽い力で飛ばせると狙ったところに入るって21スティーズのプロモでプリンス川村氏も言ってるしこれはいいこと。
何に使えばいいの?
個人的には中々に使いづらい19アンタレス。
というのもベストな用途が狭い気がするんですよね。
理由は下記の通りです。
ナロースプールの弊害
19mm幅のナロースプール化は実質の深溝化。いろんなインプレでも触れられていますが目減りが激しく太糸は向きません。20ポンドクラスだと少し投げただけでスプールがやせ細ります。スプールが痩せるとXGがない19アンタレスの巻取スピードが更に遅くなるので初動が大事なルアーや回収の面では完全なストレスです。
そしてスピードよりも気になるのが回転数。
太糸を巻いてフルキャストするとキャスト後半になるほどスプールが細くなっていくわけですが、そうするとラインが出ていく距離に対するスプールの回転数が上がるわけです。小口径になっていくんですから当然ですよね。
つまりスプールの過回転が起こりやすくピーキーなリールになるということ。19アンタレスのブレーキがピーキーという話は良く聞きますがこれが原因なのかと。
220gって普通に重い
軽量なMGL3スプールによって下限への対応幅が広くなった19アンタレス。1/4〜3/8ozクラスの使い勝手が格段に上がっています。
でもそのクラスのライトプラッキングってやっぱり軽いリールでやりたい。軽量ルアーには軽量タックルがベストだと思っている私にはライトプラッキングでの使用は選択肢にありません。せっかく軽量ルアーに対応したのに…。そこら辺はメタニウムに任せときゃ良かった感。
手数が多くピッチングを多様する撃ち物や操作性を重視する底物も軽いリールにアドバンテージがあるのでアンタレスでやるのはお門違い。普通に重いわ。
消去法で考える19アンタレスの使い道
太糸・撃ち物・底物に向かないとなると残された用途は必然的に巻物。シルキーな巻心地を考えても巻物で使うのがベター。
そしてΦ34mmのスプールと糸巻き量から考えると12lb~14LBあたりのラインで使いたいところ。
そうすると
・3/8以上のフルサイズクランクベイト
・チャター
・スイムジグ
あたりかな。
実際にクランキングはシルキーな巻き心地も相まって最高でした。
ムムム…意外と少ない。
タックル数が限られるオカッパリだとスイムジグとかチャターとかシングルフック系の巻物はジグロッドと兼ねてしまいたいのが本音。
あくまでも私が考えるタックルバランスです。理想のタックルバランスなんて人それぞれなので意見が違う方を否定している訳ではありません。
こんなブログの戯言に噛み付いてくる人ならネット向いてないよ
19アンタレスホントに必要だった?
関東のマッディシャローや都市型河川がメインの私のメインは総重量3/8〜3/4程度の撃ち物・底物。たまにオシャレで2ozクラスのビッグベイトを投げるくらい。
となるのシマノであれば軽くてXGのラインナップがあるメタニウム系統がベター。近距離戦が多く1タックルでランガンすることを考えると適合ルアーの幅が広くトラブルレスなダイワのジリオンクラスがベストなはずです。
ぶっちゃけ19アンタレスは手に余る無用の長物。
でも良いんです。オシャレで使ってるだけだから。趣味なんだから機能性にこだわらなくて使いたいもの使えば良いという結論に達しました。
アンタレスそのものに意味がある。
いわばナイキの限定モデルやクロムハーツと同じ。
めちゃくちゃ満足してます。だって超かっこいいじゃん。
と、性能うんぬんより好きか嫌いかの話になってしまいましたが雰囲気ヘタレバサーによる19アンタレスのインプレでした。
では。