話題沸騰の20タトゥーラSVTW
筆者もメディアに踊らされ購入したので実投してきました。
今回購入したのは左ハンドルギア比8.1のハイギアモデルです。
ラバージグなどの撃ち物とビッグベイトをメインで使用する予定ですが今回は軽いルアーをどこまで投げれるかもテストしていますので購入を考えている方は参考にしてみて下さい。
20タトゥーラSVTWのレビュー・インプレ!!使ってみたので評価します。
最初に結論から言うと20000円以下でこのクオリティは反則だろって感じのバーサタイルリールでした。
この性能のリールがこの価格で買えるとは・・・
サンデーアングラーにはハイエンド不要になるわ・・・
20タトゥーラの外観レビュー
まずは外観からです。
スペックなどはこちらの記事で解説してあります。
スティーズっぽくて格好良いです。
タトゥーラといえばジリオンに次ぐ重くてでかいヘビーバーサタイルリールのイメージでしたが実機を見るとめっちゃコンパクトです。
中量級ルアーを扱うバーサタイルリールと見まがうほど。
SVライトリミテッドと並べて比較してみます。
ボディ長自体はさほど変わらないもののTウィングを収納する為タトゥーラの方が高さがあります。
この高さ分、パーミングすると大きさを感じますね。
SV LIGHT LTDと比べると親指と人差し指の距離が結構違います。
ゼロアジャスターには蜘蛛のマークが。このマークについては賛否両論ありますが性能や使い勝手には関係ないので今回は触れません笑
しかしこのゼロアジャスター、めちゃめちゃ摘みにくいです。
幅5mm程度しかありません。一度決めれば動かすことは無いので特に問題はありませんが狂ったときは調整するのが面倒です。
20タトゥーラSVTWの実投インプレ
では気になる実投です。
32mmスプールになりどのくらい軽いものまで投げられるのか期待です!
今回の条件はこちらです。
ライン:フロロマイスター20ポンド
糸巻き量:マックス
ロッド:ポイズンアドレナ163m(アラバマのみエクスプライド173XH)
ゼロアジャスター:ゼロ設定
飛距離:ハンドル1回転で81cm計算
風:向かい風で風速3m
キャストの腕に関係なくデータが取りたいので全てのルアーで垂らしは20cm程。
キャストは全力ではなく8割の力で。
ラインが20ポンドは太すぎですが条件は悪いに越したことはないので。
言ってしまえば今回投げれたルアーはキャストの腕関係なく誰でも投げれると思います。
ラインを12ポンド程度にすれ1.3倍は飛距離が出ると思います。軽量ルアーならそれ以上出るかも。
アラバマリグ(51g)
まずはリールの剛性を確認する為に巻き抵抗の大きなアラバマリグから。
51gと約2ozの重さです。重さはジョイクロなどのビッグベイトとほぼ同じですが巻き抵抗は断然アラバマの方が重いのでアラバマで巻き感を確認します。
結論としてはすこぶる快適な使用感でした。
ハイギアなので巻き感は重めですがスムーズな巻き心地で快適です。剛性的に全く不安がありません。釣具屋の店員さんはアラバマに使用すると言うと確実にジリオン10を勧めてくると思いますが20タトゥーラでも十分使えます。
ハイピッチャー3/8(17g)
次はハイピッチャーの3/8です。3/8とはいいながらも実測するとブレードやらワイヤーの重さが加わり17gと1/2oz超え。
結果はすこぶる快適な仕様感でした。
着水時もノーサミングで投げられるのはマグブレーキ20段階で8まででした。飛距離はハンドル35回転なので28m。
マグブレーキを6にしてサミングありで投げると飛距離は32m。
キャストフィールは向かい風でも失速感が少なく非常に気持ちいい。恐らく20タトゥーラは3/8~1ozくらいが一番快適に使える範囲でしょう。
イヴォークシャッド(7g)
イヴォークシャッド(7g)
皆さんが知りたいのはどこまで軽いルアーを投げられるかだと思うので一気に軽くします。
結果は問題なく快適に使える範囲です。しかしベストな重さはやはり3/8~だという印象です。
ハイピッチャーと同じくマグブレーキ8まではノーサミングで投げられました。飛距離は19mです。
この重さだとノーサミングで投げられるブレーキ設定では後半の失速感が否めません。
マグブレーキ7でサミングしながら投げると飛距離は26m。
微風とは言え逆風の中、20ポンドで投げてることを考えれば十分な飛距離です。
しかしマグブレーキ8と7で全然違いますね。
8がほとんどバックラッシュしないラインに設定されているのでしょうか。
レインズスワンプ0.9gネコリグ(5g)
続いてはレインズスワンプの0.9gネコです。
フック込みで5g。このあたりからベイトフィネスと言われる重さでしょうか。
SVリールなので投げられるとは思いますが快適に使えるのはベイトフィネス専用機になってくる重さです。
結果は飛距離は大分落ちますが問題なくキャスト可能。しかしピッチングではブレーキ設定を変える必要ありです。
マグブレーキ9までノーサミングでキャスト可能。飛距離は14m
ブレーキ8でサミングしながら投げると飛距離は19m。
やはりブレーキ8前後が実際に使う基準になりそうです。
そしてここから20ポンドでは同じブレーキ設定でピッチングするとラインが浮く様になります。
ピッチングでラインが浮かない低弾道キャストをするにはブレーキ6まで下げる必要がありました。
とは言え飛距離的には問題なくオカッパリでも使えるくらいには飛んでいます。ラインを細くすれば快適に使える重さでしょう。
レインズスワンプノーシンカー(4g)
レインズスワンプノーシンカー。フック込みで4g。
結果は実用できる範囲ではありますが飛距離、コントロール共に厳しくなってきます。
ブレーキ10までノーサミングでキャスト可能。飛距離は10m。
ノーサミング設定では全然狙ったところに行きません。相当ラインに引っ張られます。
ブレーキ9でサミングありでキャストすると飛距離14m。
ブレーキ5から低弾道のピッチング可能。
このあたりからピッチング可能なブレーキ設定と通常のブレーキ設定に大きな差が出てきます。
また、ブレーキを強めにしてしまうとコントロールが定まりません。
サミングありで問題なくキャスト可能ではありますが快適ではないです。
3.5インチカットテールノーシンカー(2g)
3.5インチカットテールのノーシンカー。自重は2gです。
これはもはやスピニングの領域です。
結果はマグブレーキ11まではノーサミングで投げれますが飛距離は4~5m程度な上にブレーキに引っ張られコントロールが定まりません。
ブレーキ10でサミングありでキャストすると8m。
ピッチングはブレーキゼロでもまともに飛ばないのでキャスト不可能と判断します。
前に飛ばすだけなら可能ですが、さすがに2gはほぼ実用不可です。
SVライトリミテッドでカットテール3.5ノーシンカーをキャスト
最後にSV LIGHT LTDで2gのカットテールノーシンカーをキャストしてみました。
SVライトリミテッドだとマグブレーキ4で14mキャスト可能。
ピッチングはブレーキゼロで8mキャスト可能でした。
同じ32mmスプールとはいえフィネスよりのバーサタイルリールであるSVライトとはやはり大きな差があります。
スプール素材がSVライトがG1ジュラルミンなのに対し20タトゥーラは超々ジュラルミンですしね。
20タトゥーラSVTWのまとめ
・ノーサミングキャスト可能ブレーキ:8
・ピッチング:同じブレーキセッティングで快適
・最大飛距離:32m
・ノーサミングキャスト可能ブレーキ:8
・ピッチング:同じブレーキセッティングで快適
・最大飛距離26m
・ノーサミングキャスト可能ブレーキ:9
・ピッチング:ブレーキ6で低弾道ピッチング可能
・最大飛距離:19m
ノーサミングキャスト可能ブレーキ:10
ピッチング:ブレーキ5で低弾道ピッチング可能
ノーサミング設定だとコントロール不能。
ピッチング:不可能
ノーサミング設定だとコントロール不能。
最大飛距離:8m
マグブレーキ8前後で大体のルアーがノーサミングでキャストできるので実際に設定するのは6~7くらいになりそうです。初心者の方は8~9あたりに設定しておけば間違いないかと。
全体的に飛距離が出ていませんが8割の力で20ポンドを使用ということをお忘れなく。
悪条件の方が誰でも確実キャストできる数字を出せる為に2gを20ポンドで投げるという暴挙にでました(笑)
ラインを補足すれば飛距離、ピッチング可能ブレーキともにこれよりの良い結果が出るはずです。
今回の20タトゥーラは32mmスプールを搭載し、かなり軽量のルアーまでキャスト可能になりました。もちろんベイトフィネス専用機とは大きな差があるものの普段ベイトタックルで使用するルアーはほぼ全て快適に使用することができます。
ルアー重量5gあれば誰でもある程度快適にキャスト可能だと思いますがベストな重量は7~8g以上です。これまでのタトゥーラは重めのルアーが適しているヘビーバーサタイルというイメージでした。
しかし今回の20タトゥーラは通常のベイトタックルで使用するウェイトはほぼカバーできる様になり、剛性やルアーの重さ上限はそのままでタフに使える超バーサタイルリールに進化しました。
使用感や巻き心地も非常に良く、2万円前後のリールとしては間違いなくトップです。
予算2万円でリールを探している人はタトゥーラ1択でいい気が・・・
後日105mmのパワーハンドルを搭載して変態リールになる記事はこちら
以上!タトゥーラ20のインプレでした!